コスメと化粧品には明確な定義の違いはなく、日本語で呼ぶか英語で呼ぶかが大きな違いです。しかし化粧品の中には様々な種類があることをご存知ですか?
化粧品は使う目的が違えば、呼び方が変わってきます。実は日常生活で使っているものも化粧品に入るのです。そんな化粧品の特徴を解説していきます。
コスメとは何のこと?
「コスメ好き」「コスメ売り場」などのように、日常会話でコスメという言葉を使います。しかし、このコスメとはそもそもどんな言葉で、いったいどんなものを指すのでしょうか?
ここでは、
- コスメの由来
- コフレはコスメの違い
- 化粧品とは何か
について解説をしていきます。
コスメの由来とは?
コスメとは英語のCOSMETIC(コスメティック)が由来。そして、化粧品・頭髪用化粧品の総称を指します。
見た目を整える時に使われる化粧品を指すことが多くなっていることが特徴です。
プチプラコスメ
プチプラコスメとは、バラエティショップやドラッグストアなどのようなお店で、おおよそ2,000円以下のコスメを指す化粧品です。「お手ごろで、身近なお店で売られているコスメ」「チャレンジしたい色味や肌効果を試してみるコスメ」が多くなっています。
デパコスのような「デパートで売られている高級コスメ」を使うことができない学生さんや、肌トラブルが起きやすい人が試すのにちょうどいいコスメがプチプラコスメ、と覚えておくと良いでしょう。
ドクターズコスメ
ドクターズコスメとは、医師や医療機関などの専門家が開発、もしくは監修しているコスメのこと。
「医師」が化粧品開発?
と思うかもしれないですが、あくまでも「化粧品」という枠にとどまっています。
厚生労働省の定義として「化粧品」は一般的になにかを治したり、改善したりという効果は認められていません。そのため、医療効果を謳うには「医薬部外品」としての承認が必要となります。
他の化粧品よりも「皮膚科の方の専門知識」が活用されているというイメージでOKです。
「コフレ」と「コスメ」の違い
ちなみにコスメに関連している美容用語として、「コフレ」というものがあります。コフレはフランスが語源で、「coffret」から来ています。
「小箱」「小さなバッグ」といった意味として使われることが特徴的。あまり化粧品と関連がなさそうに感じますが、 実は化粧品業界では、複数のコスメが入ったポーチやケースなどの商品を「コフレ」と呼びます。
最近では、アドベントカレンダーのように、1日ごとに1アイテム入っている日付のカウントと化粧品を楽しめるコフレもあります。
コスメは年中購入することができますが、コフレは限定商品であることが多いです。そのため、コスメ好きの間ではクリスマス前になると、どこのコフレを買うか、という話題がもちきりになるでしょう。
化粧品とは何のこと?
化粧品とは、顔を美しく引き立たせる化粧をするときに使うアイテムを指します。ファンデーションなどのベースメイク品、アイシャドウや口紅などのポイントメイク品、肌のコンディションを整える基礎化粧品など、細かい分類を指すことが多いです。
化粧品の種類や使い方についての基礎知識
それでは化粧品にはどんな種類があり、どうやって使うのでしょうか?
ここでは8種類の化粧品について、具体的な特徴や使い方をご紹介します。
1.スキンケア化粧品
スキンケア化粧品とは、導入美容液・化粧水・美容液・乳液・保湿クリーム・パックなど、肌の保湿をする化粧品を指します。
朝は導入美容液・化粧水・美容液・乳液・パックで肌の調子を整える役割。メイクのノリを良くしたり、乾燥から肌を守ったりすることを目的に使うアイテムです。
夜は、導入美容液・化粧水・美容液・乳液・保湿クリーム・パックで日中受けたダメージをリセットします。保湿クリームのように、油分をたくさん含んでいるので回復力を高めてくれる一方、朝使うとメイクのヨレの原因になる化粧品もあるので気をつけましょう。
2.メイクアップ化粧品
メイクアップ化粧品は、ファンデーションなど肌の色味を整えるベースメイク、アイシャドウや口紅など外見をより魅力的に演出するものをポイントメイクと呼びます。
ベースメイクには、化粧下地、コンシーラー、ファンデーション、おしろいなどの多数のアイテムが存在。ポイントメイクは多岐にわたり、アイブロウ、アイシャドウ、アイライナー、チーク、口紅などがあります。
3.UVケア化粧品
日焼け止めのような、紫外線の影響をカットする商品のことを指します。SPF、PAの指標がパッケージに書いてあるのが特徴。
日焼け止めはもちろんのこと、朝用乳液や化粧下地、ファンデーションもUVケア化粧品に含まれます。
4.ボディ化粧品
ボディ化粧品とは、手や脚、背中のように顔以外の肌を整える化粧品の事。ハンドクリームやボディクリームが代表例。
種類も豊富にあり、保湿効果が高いもの、香りが高いもの、引き締める効果のあるものなどがあります。香りがいいものが多いことが特徴的。
1つのアイテムで、保湿効果と引き締める効果が一緒になっているように、目的が様々入っているものもあります。実は入浴剤もボディケア化粧品の一種です。
湯船に、色や香り・温泉成分などを加えることで、リラックス効果や美容効果を高めるものを入浴剤と呼びます。
5.ヘアケア化粧品
ヘアケア化粧品とは、髪の毛や頭皮など、きれいな頭髪になる助けになる化粧品の事。
シャンプーやコンディショナー、トリートメント、ヘアオイル、育毛剤、ワックスのようなものがあります。ヘアケア化粧品はお風呂の中で使うインバス化粧品と、お風呂の外で使うアウトバス化粧品の2種類に分かれます。
インバス化粧品は、シャンプー・トリートメントのような洗い流す必要のあるもの。アウトバス化粧品は、洗い流さないトリートメントやワックスのような、つけたあとすぐ洗い流す必要のものがないものを指します。
6.ネイル化粧品
ネイル化粧品とは、爪に使う化粧品を指します。マニキュアのような爪に色をつけるものや、ネイルオイルのような爪の保湿をするものを指すことが一般的。
ジェルネイルやイクステンション、ハードジェルのようなネイルサロンで使うようなものもネイル化粧品になります。
7.フレグランス
フレグランスとは英語で香水を指し、香りによって自分の魅力をさらに高める化粧品の事を指します。時間が経つと香りがグラデーションで変わっていくのを楽しむ化粧品。
香水は香りが続く時間によって名前が変わるのも特徴的です。5~7時間香りが続くものをパルファム、4~6時間香りが続くものをオードパルファム、3~4時間香りが続くものをオードトワレ、1~2時間香りが続くものをオーデコロンと呼びます。
好きな香りだけでなく、香りの持続時間も基準になるのが香水の選ぶポイントです。
8.口腔化粧品
口腔化粧品とは、歯の美白や口臭ケアをする化粧品の事。歯磨き粉や洗口剤、オーラルスプレーを指します。
もともとは虫歯予防に使われているものだった歯磨き粉や洗口液が、時代の流れによって、本来の美しさを引き出すことも重要になってできた化粧品の事です。
歯磨き粉では歯を白くするホワイトニング効果を高めるもの、洗口液では殺菌力を高めて口臭を予防するものがあります。洗口液には、歯磨き粉の代わりに使う液体歯磨きと、歯磨きのすすぎの仕上げとして使うデンタルリンスがあります。
特徴を知って正しくコスメを使おう
コスメと化粧品には明確な違いがありませんが、コスメとコフレは商品をいうか売り方を指すかの違いがあります。
化粧品にはそれぞれ特徴があるので、特徴に合った使い方をしましょう。意味を知ってこそ、コスメを一層楽しめるはず!