美容液って具体的にどんな目的で使うの?
このような疑問を持っている方も少なくはありません。
特にメンズの皆さんは、普段スキンケアで「美容液」を使う人は少数派です。そのため、美容液に関しての知識を持っている方はあまりいないのでなはいでしょうか。
そんなメンズの方だからこそ、美容液についての知識をここで覚えて、効果的なスキンケアをしていきましょう♪
美容液とは?|化粧品の基礎知識

美容液とは、スキンケアに欠かせない「基礎化粧品」のひとつ。
化粧水や乳液とプラスして使うアイテムで、肌をケアするために特化した成分を多く含んでいることが特徴です。「美白効果を得たい」「シミやシワのケアをしたい」などの特定の症状や効能に特化した、医薬部外品の美容液も多く販売されています。
美容液の主な種類
化粧水とセラムの中間的な立ち位置の化粧水。
「美白効果」や「シミ・シワ対策」など、化粧水よりも特定の悩みに働きかける役割を持ち、基本のスキンケアとプラスの効果を求める場合におすすめです。
エッセンスよりもさらに美容成分が凝縮された化粧水。
肌悩みによって求めている効果に対して、より集中的に予防ケアをするときに効果的です。
洗顔後、化粧水の前に使う美容液。
肌を整え柔らかくする働きをもつ成分が配合されているので、その後のスキンケアの浸透効果を高めます。化粧水や美容液の効果を高めたいときに使用。
美容液はケアに必要?
前述した通り、美容液は化粧水や乳液などの「ベーシックケア」とは違い、肌悩みや個々のニーズに合わせて使用する「スペシャルケア」で用います。
補助的に使う化粧品なので、あまり必要に感じない方もいらっしゃるかもしれません。それこそ、 美容液が必要かどうかは人によって異なるため、一概にはいえないのです。
例えば年齢とともに肌の水分量などが減る30代〜は、 化粧水と乳液だけでは十分なスキンケアができないと判断した場合、美容液をプラスすることをおすすめします。
効果的な使用頻度
美容液は基本的に、1日1回の使用頻度でOK。商品によっては1日2回推奨しているタイプもあります。
使用する頻度が多いからといって、効果が高まるわけではありません。説明書を守らず使用頻度を高めすぎても、場合によっては肌トラブルの原因となってしまうため要注意です。
基礎化粧品ごとの役割
化粧水 | 角質層に水分を与えて、潤いのある滑らかな肌に整えます。水溶性成分が主成分のため、化粧水だけでは水分が蒸散しやすく、乳液など油分を配合したアイテムで”フタ”をすることが大切です。 |
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乳液 | 化粧水とクリームの中間に位置し、肌に水分と油分をバランスよく与えられます。みずみずしく浸透しやすいものや、クリームに近いしっとりとしたものがあるため、肌状態や好みの使用感で選ぶと◎。 |
美容液 | 肌を保湿するほか目的別に訴求成分を配合することで、プラスアルファの美容効果を得ることを目的としています。化粧水よりもとろみのあるリキッドや、ジェル、ミルク、オイルなどテクスチャーは様々です。 |
クリーム | 乳液よりも油分が多く、肌をしっかり保湿し、エモリエント効果が高いアイテムです。クリームの特性上、美容成分をより効果的に配合できるため、美容液同様スペシャルケアとして使われることが多いです。 |
美容液のおすすめの使い方

美容液をつける順番など、普段使わない人は悩んでしまいますよね。その効果を高めるのであれば、適切なタイミングで使用できるとなおGOOD。
結論として美容液は、化粧水のあとに使うのがポイント。
しかし美容液の中でも「ブースター(導入美容液)」は、その後のスキンケアの浸透をよくする役割があるため、洗顔後に使うのがおすすめです。

【肌質別】美容液の選び方のポイント

- 乾燥肌
- 美肌ケア
- エイジングケア
上記3パターンの 肌質・肌悩み別に、美容液の選び方のポイントについてまとめていきます。
肌は人それぞれなので、自分にぴったりの美容液を選び、しっかりとケアをしていきましょう。とはいえ、化粧品の使用だけでは対処できない肌トラブルについては、クリニックに行ってきちんと相談してみてくださいね。
乾燥肌
乾燥肌の場合は、保湿成分を多く含んだ美容液を使うのが効果的。
潤い成分や肌の保湿成分をカバーすることで、乾燥しにくい肌へとケアすることができます。例えば「セラミド」という成分は、肌の潤いやバリア機能を保つために重要な役割を果たします。
潤い成分まとめ表
セラミド | 肌の潤いやバリア機能を保つために重要な役割を果たす成分。なかでも、保湿効果の高いヒト型セラミドが配合されているものがおすすめです。 |
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NMF(天然保湿因子)、 アミノ酸 | 角質層に存在する保湿成分がNMF(天然保湿因子)と呼ばれ、主成分であるアミノ酸も高い保湿効果が期待できます。 |
ヒアルロン酸 | 肌の潤いを保つ代表的な保湿成分。角質層の水分を保持しながら、しっとり肌にする効果が期待できます。 |
コラーゲン | 肌の柔軟性やハリを保つのに重要な成分。年齢と共にたるみなどが出る肌にハリ・ツヤを与えます。エイジングケアに取り入れたい成分です。 |
幹細胞 | 新しい細胞を生み出して、ターンオーバーの促進やコラーゲン産生を促す働きをもつ細胞。幹細胞を培養した成分を配合した幹細胞コスメが、エイジングケア分野では注目されています。 |
エラスチン | 肌のハリ・弾力に重要な役割を果たす成分。肌の弾力が失われるとしわやたるみの原因になるので、エイジングケアにおすすめの成分です。 |
美肌ケア
肌のくすみやシミなどが気になる方は、ビタミンCなどを多く含む美容液を使うのが効果的。
ビタミンCはメラニンの生成を抑える効果があるため、美白効果を高めるのにうってつけの成分なのです。美肌ケアに関しては、特に紫外線に注意しましょう。
美白成分まとめ表
ビタミンC誘導体 | 肌に浸透後、肌の内部にある酵素によって分解されてビタミンCとして働きます。メラニンの還元を促したり、色を薄くしたりする効果あり。 |
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アルブチン | メラニンの生成に必要なチロシナーゼの働きを阻害し、メラニン生成を抑える働きがあります。チロシンとチロシナーゼの結合を防ぐことにより、美白効果を出します。 |
カモミラET | メラノサイトの活性化や増殖を抑えることで、メラニンの生成を抑える成分です。 |
プラセンタエキス | メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぎます。また、角質を溶かしたり代謝を促したりする働きもあるといわれています。 |
トラネキサム酸 | メラノサイトの活性化を抑えることで、メラニンの生成を抑える効果あり。 |
コウジ酸 | メラニンの生成に関わるチロシナーゼの働きに必要な銅原資を奪い、働きを阻害します。 |
エイジングケア
加齢ともに肌の細胞が古くなると、シワやたるみなどの原因になってしまいます。そうならないためにも、エイジングケアできる成分であるビタミンAなどを多く含む美容液がおすすめ。
肌にハリと潤いを与え、 いつまでも若々しい肌でいましょう。
美白成分まとめ表
コラーゲン | コラーゲンを含む美容液は、浸透力よりも肌の乾燥を守ったりバリア機能を高めたりする効果が期待できます。肌の表面の弾力や滑らかさを取り戻す効果が高いのがポイント。 |
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ヒアルロン酸 | ヒアルロン酸は肌の真皮層にある成分で、肌の土台になるコラーゲン繊維に、水分とうるおいを与えます。また、肌の表面や髪を乾燥から守る働きもするため、欠かせない成分です。 |
レチノール(ビタミンA) | ニキビや肌荒れを改善したり、皮膚の細胞分裂を活発にして肌代謝の遅れを改善したりする効果があります。キメを整える働きもあるため、アンチエイジングに欠かせない成分なのです。 |
セラミド | 細胞と細胞をつなぐ潤滑油のような役割をもつセラミド。肌を乾燥やシワから守り、キメを整えてニキビや肌荒れなどを防ぎ、細菌感染からも守ってくれます。 |
アミノ酸 | 肌の内側の真皮層で、皮膚の土台として弾力性を保つコラーゲンやエラスチンの原料として欠かせない成分です。表皮では、角質細胞の中で保湿成分として肌のうるおいとキメをキープする効果も。 |
美容液はスキンケアの強い見方

美容液はなくても、化粧水や乳液で基礎的なスキンケアできます。とはいえ、特定の肌悩みを解消するための本格的なスキンケアでは、美容液は欠かせません。
また美容液も、1本で完結できる商品と複数使うべき商品に分かれます。
使用回数を守らなかったり自分の肌と合わない美容液を使ったりすると、効果があまり得られなかったり肌トラブルの原因となってしまいます。そのため使用に関しては、きちんと説明書を読むことをおすすめします。
スキンケアに欠かせない美容液。うまく使い、肌悩みを解決しましょう。