季節により肌質は変化し、スキンケア商品だけでは何か物足りないな、と感じる方もいるのではないでしょうか。特に冬はお肌が乾燥しやすいですよね。

そのような季節では、肌荒れを起こす人も多いかもしれません。

そこで今回ご紹介したいのが、美容や肌荒れを防ぐことにも使えるアロマオイルについてです。

間違って使ってしまうと肌質を整えるばかりか、肌に負担をかけることもあります。そのようなことがないよう、正しく使いたいですよね。

この記事な内容
  • アロマオイル(フレグランスオイル)とエッセンシャルオイルの違い
  • 肌につける時の方法や注意点
  • 使用する際の選び方

この記事では、上記のようなことを紹介します。

フレグランスオイルとは

「フレグランスオイル」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、実は具体的にどのような物かわからない、という方もいるかもしれません。

フレグランスオイルとは、香料とオイルで作られている香水のようなものです。

天然料から抽出した成分を使い、そこにアルコールや添加物と化学合成して作られた人工香料となります。

アロマオイルとも呼ばれることがあるため、覚えておくと良いでしょう。

使い道は様々あるので、どのような使い道があるかを模索してみるのがおすすめです。例えば、空間やものに香りをつけることができます。

しかし身体に直接使うことができる商品かどうかを確認する必要があるため、注意が必要です。「身体に直接使用できる」と書かれているもの以外は、香水にしたりクリームに混ぜたりできません。

エッセンシャルオイルとの違い

エッセンシャルオイルとフレグランスオイルには大きな違いがあります。

それは、天然なのか否かということです。

エッセンシャルオイルは天然物である植物の葉や花から抽出している、純度100%の揮発性の液体で、精油とも呼ばれています。また、材料費や行程の手間から、フレグランスオイルと比べて高価なものが多いのが特徴です。

お風呂に数滴垂らしてアロマバスに使用したり、ベビーオイルと混ぜてアロママッサージのために使用したりすることができます。

しかし原液のままでは肌への刺激が強ため、使用する際には注意しましょう。

エッセンシャルオイルの希釈濃度

エッセンシャルオイルは少しでも効果があります。むしろ、あまりたくさん使うと肌を傷つけてしまう事さえあるため注意が必要です。

肌に使用する際に安全だと言われている希釈濃度の目安は1%だと言われているので、まずは1%で試してみて、肌の調子やオイルの種類などに合わせて増やしてみるのが良いでしょう。

自分の肌に合うエッセンシャルオイルを見つけるのは難しいかもしれませんが、まずは試してみたい香りから試してみるのがおすすめです。

この記事でもおすすめの選び方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ボディ用

ボディへの希釈濃度の目安は1%です。

ボディと言っても様々な場所がありますが、どちらかと言えば肌が強いとされている腕やひざなどが良いのでは無いでしょうか

まずはお試しでやってみることが大切なことではないでしょうか。

敏感肌や高齢者肌用

敏感肌や高齢者の肌には0.5%以下が目安となります。

敏感肌の人はできるだけ低濃度まで薄めて付けてみるのが良いでしょう。また、皮膚刺激の強いオイルを使用する際には一層濃度に注意する必要があります。

顔用

顔はとても敏感なため、0.1%〜0.5%をまず試してみるのが良いでしょう。それでも不安な方は、もっと低濃度から試すのがおすすめです。

顔はとても敏感なので、腕や背中などの部位で試した上でつけることをおすすめします。また、何か肌に異変を感じたときはすぐに洗い流し、肌の様子を見て使用を検討してみてください。

アロマオイル使用時の注意事項

ここでは、知っておきたい注意事項を4つご紹介していきます。

  • アロマオイルと植物油は悪質なものを使わない
  • 光毒性を持つアロマオイルは使わない
  • 皮膚に刺激の強いアロマオイルは使わない
  • 肌の弱い人は高濃度で使わない

それぞれ、詳しくご紹介していきます。

アロマオイルと植物油は悪質なものを使わない

まずは抑えておきたいポイントとして、肌に直接つけられるオイルは100%自然の純粋なエッセンシャルオイルのみです。一部、肌にも使用できる人工香料(フレグランスオイル)もありますが、記載項目をよく確認しておくことが大切です。

そして、オイルは劣化すると酸化してしまうため、酸化したオイルを使用しないことに注意が必要です。

肌は敏感であり、弱いものです。酸化したオイルを使うと、肌あれを起こすケースもあることを覚えておきましょう。

光毒性を持つオイルは使わない

オイルの中には光毒性のものがあります。

光毒性のあるオイルは、肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用があるため要注意。

外出前には紫外線が当たらないような所に使用することをおすすめします。もしくは、光毒性を持つ「フクロマリン」という成分を除去したオイル(FCF)を使うようにすると良いでしょう。

意外と光毒性を持つアロマオイルは多いので、購入前や使用前によく確認することが大切です。

皮膚への刺激が強いアロマオイルは使わない

皮膚への刺激が強いと言われているオイルもあります。

肌が弱くない人も、高濃度で使うと肌荒れやかぶれを起こすこともあるため注意が必要です。皮膚への刺激が強いものは他のものより注意し、濃度を下げて使ってみるといいかと思われます。

できれば0.5%よりも希釈して使ってみるといいのではないでしょうか。

肌の弱い人は高濃度で使わない

特に気を付けている人は多いと思いますが、肌の弱い人は高濃度では使わないほうがいいかと思われます。

まずはパッチテストから始めるのがいいのではないでしょうか。

パッチテストはエッセンシャルオイルをキャリアオイルで1%に希釈をして、皮膚が柔らかいところに1円程度の量を肌に付けて、様子を見てみましょう。

体質やその日の体調によって肌の調子も異なるので、特に初めてエッセンシャルオイルを肌につける方はパッチテストを行い、低濃度から試すようにするのがおすすめです。

植物油はどのようなものを選ぶのがいいか

肌につけるエッセンシャルオイルを薄めるために使われる植物油は、精油とよく馴染みやすく肌への浸透を良くしてくれます。

この植物油は「ベースオイル」や「キャリアオイル」と呼ばれており、様々なものがあり働き方もそれぞれあります。そのため、植物油も自分に合うものを探すこが大切です。

今回はその中でも、初心者にも使いやすいと言われている4種類をご紹介します。

  • スイートアーモンドオイル
  • オオバオイル
  • マカデミアナッツオイル
  • アルガンオイル

では、1つずつみていきましょう。

スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルはアロマオイルを使ったエステやマッサージでよく使われる、定番と言えるオイルです。肌に馴染みやすいオレイン酸という成分が主成分で、乳児でも使えるというほど肌に優しいとされています。

とはいえ酸化しやすいことが特徴ですが、植物油の中でも手ごろな価格なので、日常的な使用におすすめできると言えるでしょう。

ホホバオイル

ホホバオイルは敏感肌や日焼け肌の人も使える優しいオイルです。全ての肌質に合うとされており、保湿効果が高いことが特徴的。

実は油脂ではなく植物性ワックス(ロウ)に分類されており、日持ちするため普段あまり使わない人にもおすすめです。

マカダミアナッツオイル

マカダミアナッツオイルは美肌効果にもおすすめな「パルミトレイン酸」が多く含まれています。このパルミトレイン酸は人の皮脂に含まれており、加齢と共に減少していくことが特徴です。

マカダミアナッツオイルは肌に馴染みやすくて刺激も少ないことから、スキンケアや手作り化粧品にも活用できるでしょう。

アルガンオイル

アルガンオイルは肌の質を高めてくれる効果があるとされているオイルです。

肌に良いとされているビタミンEなどが多く含まれており、特別なスキンケアを行いたい場合に非常に人気のある食物油です。

肌質別におすすめのエッセンシャルオイルを紹介

肌質別におすすめのエッセンシャルオイルはもちろんありますが、まずは自分が気に入った香りのものを探してみるのも良いかもしれません。肌にあうかどうかももちろん、大きなポイントとなるでしょう。

1種類でも構いませんが、複数組み合わせることで相乗効果が期待できることもお忘れなく。

ここからは、肌質別にどのエッセンシャルオイルが良いとされているかご紹介します。

普通肌

特に肌に炎症など起こしていない方、普通肌の方には次のアロマオイルがいいかと思われます。

普通肌におすすめ
  • ラベンダー
  • ゼラニウム
  • ローズオットー
  • ローズウッド
  • パルマローザ

乾燥肌

乾燥肌は年間を通して肌がかさつく状態の人に当てはまるでしょう。特に、冬など乾燥しやすい時期は他の肌質の人よりも特に注意が必要だと思われます。

では、乾燥肌におすすめのアロマオイルを紹介します。

乾燥肌におすすめ
  • ラベンダー
  • ゼラニウム
  • フランキンセンス
  • ローマンカモミール
  • サンダルウッド
  • ネロリ

オイリー肌

オイリー肌とは、肌に弾力があるのですが、脂っぽくベタベタする感じの肌質のことをいいます。キメは粗く、目立つ場所の黒ずみ毛穴があり、ファンデーションがうまくのりません。

そんなオイリー肌の方におすすめのアロマオイルは次のものになります。

オイリー肌におすすめ
  • イランイラン
  • ローズマリーベルべノン

敏感肌や高齢者肌用

敏感肌の方と高齢者の方は肌がとても敏感で、少しの刺激ですぐにかぶれて炎症を起こしやすいのが特徴かと思われます。

そんな方におすすめのアロマオイルを紹介します。

敏感肌・高齢者におすすめ
  • ラベンダー
  • ローズオットー
  • ローズウッド
  • ローマンカモミール

まとめ

まとめとして、「アロマオイル(フレグランスオイル)」と「エッセンシャルオイル」はそれぞれ間違えやすいため、この記事で違いについて覚えていただけると嬉しく思います。

肌につけることを考えると、自分の肌質をまず知り、敏感な所に少しずつ使うようにパッチテストをするなど十分に気を付けて使うことが良いかと思われます。

アロマオイルを試してみたいと思った方の、1つのヒントとなれば幸いです。