
「肌が荒れてきてる」
「ニキビが増えたかもしれない」
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
肌のバリア機能が低下してしまうと、肌荒れが起こってしまいます。
そこで、この記事では次のことを解説します。
- 敏感肌の特徴
- 健康な肌のバリア機能と3つの成分
- バリア機能が低下する原因
- 肌質に合わせた肌荒れケアとは
- 皮膚のバリア機能を助けてくれるスキンケア
- 皮膚のバリア機能を高めると期待できる栄養素4つ
肌荒れに悩んでいる方、肌のバリア機能を高めたい方にもおすすめの内容となっています。
自分に合った肌のバリア機能を高めるスキンケア方法を見つけられれば幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。
敏感肌の特徴3つ

敏感肌の方はお化粧をしたときや肌に刺激があった時に、肌がピリピリした感じがすることや、かゆくなる、つっぱるなどの症状があると思います。
その中でも、代表的な特徴を見ていきたいと思います。
- 季節の変わり目にお肌の調子が崩れがち
- お肌の乾燥が気になる
- 洗顔時に水にも過敏に反応することがある
では1から順に1つずつ解説します。
1.季節の変わり目にお肌の調子が崩れがち
季節の変わり目は体調を崩す人が多いと思いますが、同じく肌も調子を崩してしまう方が多いでしょう。
紫外線を多く浴びた夏が終わり、秋から冬にかけては特に、肌の調子が崩れやすいと思います。
やはりそれだけ紫外線のダメージは肌のバリア機能を低下させてしまうのでしょう。
また温度変化も激しいことも原因の一つだと思われます。
そのため、季節の変わり目には肌のお手入れに気を付けた方が良いでしょう。
2.お肌の乾燥が気になる
最近は夏に冷房、冬に暖房と1年中、自宅や会社でエアコンが効いていることが多いことから乾燥した空気の中にいることが多いでしょう。
そのため、肌も乾燥しがちだと思います。
肌が乾燥してしまうとお化粧ノリも悪くなることから肌の乾燥には気を付けた方が良いでしょう。
乾燥してしまうと肌ダメージは大きいと言えます。
3.洗顔時に水にも過敏に反応することがある
敏感肌になっているときは、特に注意が必要です。
少しの刺激である、洗顔でも顔がヒリヒリするように感じる方もいるでしょう。
それだけでなく、水、空気と触れることで肌が反応してしまうので、肌に刺激を感じることが多いと思います。
敏感肌になる前に何か対処できるといいでしょう。
健康な肌のバリア機能と3の成分とは

肌にはバリア機能という肌を守る機能があります。
何か刺激が起きたときに肌を守るのです。
しかし、肌の状態が悪くなるとバリア機能は低下してしまうため、刺激に対して肌を守れず、ダメージを受けてしまうでしょう。
肌のバリア機能を正常に保つには、肌を潤いで満たす必要があります。
肌にはもともと備わっている保湿成分があり、それが皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質です。
この3つの成分の役割を見てみたいと思います。
1.皮脂膜
肌の表面にあるバリア機能です。
角質の表面を覆っている天然の保護膜のことを言います。
皮脂腺から分泌される皮脂や、汗腺から分泌される汗が混じって作られているでしょう。
この汗はほとんどが水です。
そのため、水分の蒸発や乾燥を皮膚を覆うことで防いでいるのでしょう。
とても大事な膜であり、バリア機能を保つためには皮脂膜を大切に育てる必要があります。
洗顔をした後は、10分位で突っ張った感じが元に戻るのは、この皮脂膜の作用です。
2.天然保湿因子(NMF)
天然保湿因子は角質細胞内にあります。
NMFとは(Natural)ナチュラル(Moisturizing)モイスチュアライジング(Factor)ファクターの略です。
成分は主にフィラリンガを分解してできたアミノ酸です。
分解してできたアミノ酸には、乳酸・ピロリドンカルボン酸・尿素を含み、水分を取り入れて保有する働きがあります。
上記の乳酸・ピロリドンカルボン酸・尿素は肌の潤いを保つのにとても重要な成分です。
3.角質細胞間脂質
角質細胞間脂質は、コレステロールやセラミドなどの脂質の総称です。
水と油に結合しやすい特徴があります。
約50%をセラミドが占め、角質細胞同士を埋めて接着剤のようなつなぎ目となっているのです。
その結合は固く、角質内の水分が奪われないようにする油溶性の潤い成分であり、潤いを保っているのでしょう。
このように皮脂膜・天然保湿因子・角質細胞間脂質は肌の水分を保つのにとても重要な成分だと言えます。
バリア機能が低下する原因5選

肌のバリア機能は、さまざまな刺激から肌を守ってくれますが、あることが原因となって機能が低下してしまうことがあります。
では、どのような原因があるのでしょう。
それは、以下の5つです。
- 肌の乾燥
- 紫外線
- 洗いすぎ
- ターンオーバーの乱れ
- 年齢による皮脂や水分量の変化
では1から順に1つずつ解説します。
1.肌の乾燥
1つ目は肌の乾燥です。
冷房や暖房などの影響で乾燥しやすいことや、スキンケアがうまくできなくて肌が乾燥してしまうことがあると思います。
肌のバリア機能が低下する大きな原因がこの「乾燥」なのです。
たとえば乾燥してしまい、肌のバリア機能がなくなると、肌がかゆく感じることもあるのではないかと思います。
このように、乾燥は肌のバリア機能の低下の原因となるため、できるだけ水分を摂ることやスキンケア方法を見直すことで改善できるでしょう。
乾燥しているなと感じる方は一度考えてみるといいでしょう。
2.紫外線
紫外線は肌にとてもダメージを与えます。
紫外線が当たることで日焼けをすると、肌の一番外側にある角質層の水分が蒸発してしまい、乾燥の素になるのです。
そのため、紫外線によって肌のバリア機能は低下し、日焼けして肌荒れを起こしてしまうことやニキビ、吹き出物の原因となる事もあるでしょう。
できるだけ日焼けをしないよう、日焼け対策として日焼け止めを塗ることや、日傘を使うのも良いと思われます。
3.洗いすぎ
肌を洗いすぎてしまうと、肌にとって必要である潤いまで落としてしまいかねません。
そのため、肌をゴシゴシ洗ってしまうことや、一日に3回以上洗ってしまうことは避けた方が良いでしょう。
他にも、お風呂で顔を洗うときはお湯で洗うことが多いと思います。
しかし、お湯では肌の潤い成分が失われて乾燥してしまうでしょう。
できればお風呂では洗わず、一日2回までに洗顔はとどめておいた方が良いと思われます。
4.ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは、肌の細胞が新しい細胞へと入れ替わることを言います。
この、ターンオーバーが乱れてしまうと肌のバリア機能も低下してしまうでしょう。
たとえば、ストレスや不規則な生活習慣などが原因となりターンオーバーが乱れることが多くあります。
それを防ぐためには、日ごろからできるだけ規則正しい生活を送ることがストレスを軽減することにもつながるのではないかと思われます。
一度生活習慣を見直してしみるのもいいでしょう。
5.年齢による皮脂や水分量の変化
どうしても避けられないのが「年齢を重ねること」ではないでしょうか。
年齢を重ねることで、皮脂の分泌や水分量は減ってしまいます。
特に女性は、女性ホルモンに含まれているプロゲステロンという肌の潤いを助ける役割があり成分が、減少してしまうため顕著に現れてしまうでしょう。
そのため、できるだけスキンケアを丁寧に正しい方法で行うことが大切かと思われます。
肌質に合わせた肌荒れケアとは

さまざまな原因をみてきましたが、肌質によって肌荒れケアの方法は少しずつ違ってきます。
そのため、自分の肌質をまずは理解し、肌質に合った方法で肌荒れケアする必要があるでしょう。
- 乾燥肌
- オイリー肌
- 混合肌
上記3つのタイプの肌質に合わせて、1つずつどのような肌ケアが良いかを解説します。
乾燥肌
乾燥肌は肌のバリア機能が低下しやすい肌と言えるでしょう。
そのため、さまざまな刺激から肌ダメージを受けやすいと思います。
乾燥肌の人は、まず洗顔の時にできるだけ刺激の少ない洗顔料を使い、泡を立ててそっと肌の上を転がすように洗うといいでしょう。
この時、お湯はぬるま湯が良いと思われます。
洗顔後は肌の水分が蒸発しますので、できるだけ早くに化粧水と乳液を塗って保湿効果を高めるといいでしょう。
オイリー肌
オイリー肌の人は、自分の肌がべたつくのが気になり、洗顔をするときにゴシゴシ洗いたくなるかもしれませんがそれは避けた方がいいでと思います。
また、化粧水だけ塗って乳液やクリームを塗らない人もいますが、それも避けた方がいいでしょう。
もし化粧水だけ塗ってしまうと、だんだん肌にある水分が蒸発してしまい、肌が乾燥するため肌の乾燥から防ごうと、より皮脂が分泌されてしまうのです。
そのため、適度に油分と水分を取り入れるのがいいでしょう。
あまり油分の多い化粧品は避けた方が良いかもしれません。
乳液とクリームは薄く塗るのが良いと思われます。
混合肌
混合肌の人は乾燥しやすい部分と、油分が多い部分があると思いますのでそのパーツごとにお手入れをする必要があるでしょう。
乾燥しやすいパーツには乾燥肌対策をし、油分が多い部分にはオイリー肌対策をしてみるといいと思います。
皮膚のバリア機能を助けてくれるスキンケア

スキンケアをどのような方法で行うと、肌のバリア機能を高めるでしょうか。
そこでここでは次のことを解説します。
- 皮膚を清潔にする
- 皮膚の乾燥を予防する
では1つずつ解説します。
皮膚を清潔にする
皮膚を清潔にしないでお化粧してしまうと、肌にダメージを与えることになってしまいます。
そのため、肌を清潔にする必要があるでしょう。
まずは朝と夜の洗顔を、肌質に合った洗顔料を使って洗うといいと思います。
この時に、肌のバリア機能を失ってしまうほどゴシゴシと肌を洗わないようにする必要があるでしょう。
この点に注意して、丁寧に泡を使ってそっと洗うことで肌は良い状態を保ち、バリア機能を高めることもできると思います。
皮膚の乾燥を予防する
肌バリア機能の低下は、乾燥をもっとも避ける必要があります。
そのため、できるだけ肌に合った水分と油分を保つ必要があるでしょう。
毎日行うスキンケアは、肌の潤いを保てるよう洗顔をした後に化粧水、乳液、クリームの順に塗っていくのがおすすめです。
しっかり乳液とクリームを塗って肌の保湿力を高めていきましょう。
皮膚のバリア機能を高めると期待できる栄養素4つ

最後に、皮膚のバリア機能を高める期待ができる栄養素を見ていきたいと思います。
スキンケアだけでなく、普段食べている食事を意識して摂ることでも大きな効果があるでしょう。
それだけ、食事は肌に関係があると思われます。
- ビタミンA
- ビタミンB6
- ビタミンE
- 必須脂肪酸
では1から順に1つずつ解説します。
1.ビタミンA
ビタミンAは、角質層に含まれている天然保湿因子の生成を促す働きと、皮膚や粘膜の潤いを保つ働きがあります。
β-カロテンが体内で必要に応じてビタミンAに代わることから、β-カロテンが豊富にある食べ物を摂るといいでしょう。
たとえば、ニンジン、ほうれん草、小松菜などの緑黄色野菜がおすすめです。
2.ビタミンB6
ビタミンB群の1種です。
特に、たんぱく質の代謝に必要な栄養素で皮膚や粘膜を維持する役割があります。
もしもビタミンB6が少なくなってしまうと、たんぱく質を正常に代謝することが難しくなり、肌トラブルを起こしやすくなるでしょう。
ビタミンB6は、ニンニクやサツマイモ、鶏むね肉、マグロなどに多く含まれています。
3.ビタミンE
ビタミンEは細胞の酸化を抑える効果があるため、アンチエイジング効果もあります。
ビタミンEが多く含まれているのは、大豆製品やナッツ類、ほうれん草です。
また他にも、肌の血行を良くすることや、ターンオーバーをサポートする機能もあるため、バリア機能を高めると思われます。
4.必須脂肪酸
必須脂肪酸とは、体内で合成できない物を言います。
肌の皮脂の原料となる栄養素であり、肌の保護をする働きがあるでしょう。
多く含まれているのは、コーン油や植物油、またナッツ類にも多く含まれています。
そのため、料理するときに必須脂肪酸が入っている油を使って料理すると必須脂肪酸を摂取できるでしょう。
まとめ

肌のバリア機能を低下させる原因は乾燥などを筆頭にさまざまなものがあります。
そのため、肌のバリア機能を低下させないためにしっかりと肌質に合ったスキンケアをすることや、バリア機能を高める栄養素が含まれている食べ物を摂るのも効果があるでしょう。
肌のバリア機能が低下する仕組みを理解し、自分に合ったスキンケアをして肌のバリア機能を高めていけるといいと思われます。
自分に合った肌のバリア機能を高めるスキンケア方法をこの記事で見つけられれば幸いです。