
ワセリンってスキンケアで使えるって聞いたけど、どう使えばいいのかわからない。そもそも、ワセリンは肌に良いの?悪いの?
このように、ワセリンを使いたいけど使用する順番や具体的にどう使えばいいのかなど、疑問に感じている人は多いのではないでしょうか。
この記事を読めばワセリンに関する知識を深めるのはもちろん、これからのスキンケアに必須になるアイテムになるかもしれません。ぜひ最後までお読みになって、より良いスキンケアを導き出してくださいね。
ワセリンはスキンケアで使えるの?

まずは「ワセリン」がスキンケアで使えるのかどうか、気になっている人も多いはず。
結論から、ワセリンをスキンケアで使うことはまったく問題ありません。それだけでなく、ワセリンはスキンケアにおいて非常に効果的なアイテムであることもわかっているのです。
まずは、ワセリンの基本情報について解説していきます。今まで、もしかしたら間違った認識を持たれているかもしれません。
正しい知識を身に着けることによって、スキンケアにおいて正しい使用が実現でき、より良い素肌になれるきっかけとなるでしょう。
ワセリンは水分を守るもの
ワセリンは、世に出ている数ある多くの保湿剤の中でもトップレベルに水分を閉じ込める働きが強いです。そのため、毛穴が開いていることによる水分の蒸発を強力的に防ぐことができます。
しかし、ここで注意したいのが、ワセリンは決して肌に水分を与えるのではなく「守る」働きがあるということ。具体的な作用として、「与える」は肌の角質層に水分を供給しますが、「守る」は皮脂の表面を覆って水分の蒸発を防ぎます。
そのためワセリンが角質層の水分を増やすことはありませんが、表面を覆うことで、水分量が徐々に増えていくという作用があります。
保湿をしてくれるもの
ワセリンは比較的に刺激が少ない保湿剤になるので、全身の保湿ケアとして使うことができます。基本的には、ワセリンで保湿をするというよりはスキンケアの仕上げとして使うことで高い効果を出します。
顔に塗るのに最初は抵抗感がある人は、まずは足や腕など体の部位に塗ってみることをおすすめします。
その際にトラブル等が起きないことを確認した上で顔に塗る手順を踏めば、顔の肌トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
【ワセリンを使う順番を解説】使うのはどんな時?

ここから実際に、ワセリンを使ってみるシーンを意識しながら読み進めてみると良いでしょう。
スキンケアアイテムの全てに言えることですが、それぞれのアイテムに向き不向きがあります。ワセリンにも同じことが言えますが、使うべきタイミングに合わせて使うことができれば、より健やかな素肌に近づけることが可能になります。
それではどんな時にワセリンを使うと良いのか解説していきます。
- 肌が乾燥しやすいとき
- スキンケアをシンプルにしたいとき
- 刺激による肌トラブルを予防したいとき
肌が乾燥しやすいとき
夜眠っている時、スキーやスノボなどアウトドアスポーツをする時、バーベキューや釣りなどの野外活動をしている間など、長時間にわたって基礎化粧品が使えない時は、ワセリンを塗っておくと良いでしょう。
そうすることで、肌表面が膜に覆われている状態になるので、水分が蒸発せずに潤っている状態を長時間にわたって持続させることができます。その後、基礎化粧品を使える状態になったら、洗顔料や石鹸でワセリンを落とすことをお忘れなく。
そしてワセリンを落としたら、化粧水と乳液で肌にたっぷりと水分を補給しましょう。その後に再度ワセリンを塗れば、補給した水分は蒸発することはありません。
スキンケアをシンプルにしたいとき
毎日のスキンケアをなるべくシンプルにして時間節約や手間を省きたいと思う人もいらっしゃることでしょう。その際には、スキンケア製品の中でも特に油系が多いものをワセリンに置き換えるのがおすすめです。
ここでの油系とは、乳液やクリームといった保湿クリーム、美容オイルといったものが該当します。さらに、ワセリンは保湿用クリームやオイルよりも強力的に肌の水分蒸発を防ぐことができます。
しかし、中にはべたべたとした使用感を感じる人がいらっしゃいますが、ご自身の肌の状態や使用の目的に合わせて使うと良いでしょう。
刺激による肌トラブルを予防したいとき
ワセリンは保湿剤の中でも特に刺激が薄めなので、敏感肌・乾燥肌・肌荒れがある人にもおすすめの製品です。
さらに、肌トラブルのために基礎化粧品さえも肌にしみてしまう人にもワセリンを取り入れることをおすすめします。また、紫外線や空気中に飛んでいる塵といった外からの刺激を防ぐ働きが高いため、肌表面のバリア機能が低下していても、更なる肌トラブルを防いでくれるでしょう。
目の周りや瞼などの皮膚が薄い部位にも安全に塗ることが出来ます。ただ、現在肌トラブルが起きている中、基礎化粧品は使えるという際には、化粧水や乳液で保湿した後にワセリンを塗ると良いでしょう。
肌の水分を守ってくれるので、敏感になっている肌の回復を早めることができます。
ワセリンの基本的な使い方

肌はとても敏感であるために、肌表面に何かをのせる時は注意することがあります。たたいたり、長時間触って摩擦を及ぼすことで肌トラブルを招きがちなので、意識しながら使うと良いでしょう。
ワセリンにも肌に使用する際に正しいつけ方があるので参考にしてみてください。
基本的には、次の手順で使います。
- 手で温めてから塗る
- スタンプ塗りをする
それぞれ、具体的にご紹介していきます。
1.手で温めてから塗る
基本的には、ワセリンは手で温めながら伸ばしていきます。米粒大くらいの量を手のひらの上に載せ、伸ばして両手で軽く押さえて温めながら、肌表面に塗っていくと良いでしょう。
ワセリンはべたべたした感じが気になる人が多いので、薄づけがおすすめです。塗りすぎないことだけ注意すると良いでしょう。
しかし、べたつきが苦手な人は、唇だけやおでこだけといった乾燥が気になる部位だけでも大丈夫です。
中には乾燥している部分と保湿されている部分とが混合している肌の人もいらっしゃるので、乾燥が気になるところだけ重点的に塗ると良いでしょう。
2.スタンプ塗りをする
ワセリンは少量でも高い保湿剤が含まれているので、指先に少しだけ載せて、肌表面にトントンとスタンプ塗りをすると良いでしょう。
そうすることでこまめに塗布量を調節することができますし、べたつきによる不快感を未然に防ぐことができます。
最初はなかなかうまい具合に塗れない人もいらっしゃると思いますが、続けてやってみることでご自身の肌に合った量を掴んでいけるので、意識的に続けてみると良いでしょう。
ワセリンを使うときに気を付けること

「自分にはワセリンは向いていないかも」
「ワセリンを塗るとなんか違和感がある」
このように感じた人は、もしかしたら使い方が間違っているかもしれません。また、ワセリンが向いていない肌質である可能性も考えられます。
以下の解説文を参考にして、ご自身の肌と向き合いながら読み進めてみると良いでしょう。
ニキビができやすい体質の人
ニキビができやすい人や、既にニキビがある人は、ワセリンを併用することでニキビが悪化してしまう可能性があります。そのため、ニキビを避けて少量の使用を心掛けると良いでしょう。
ワセリンを塗ってべたつきが気になる人
もともと、肌のべたつきが気になる人は、ワセリンを塗ることでべたつきが悪化する可能性があります。
ワセリンは特に保湿性が高いクリームになるので、肌を保湿させすぎると肌荒れにも繋がるため、こちらも少量の使用を心掛けると良いでしょう。
ワセリンの使い方【応用編】

ワセリンは実は肌だけでなく、様々なシーンにも応用が効くとても優れたアイテムなのです。
これから解説していく応用の方法を参考に、ご自身にあった使い方を見つけることができるかもしれません。ぜひ意識しながら読み進めてみると良いでしょう。
髪や頭皮に使う
ワセリンは髪や頭皮の保湿効果にも期待ができます。
頭皮は肌と同様、シャンプーやドライヤーをすることで乾燥をしてしまい、抜け毛の原因になってしまいます。そこでワセリンを頭皮にスタンプ塗りをすることで、抜け毛予防にもなります。
髪の毛先にも使えますが、髪全体に付けるとべたべたした感じに見えてしまうので、少しずつ使うと良いでしょう。
ワックスやヘアオイル代わりにもなりますので、ワセリンを代用することで節約にもつながります。
香水と混ぜて使う
ワセリンと香水を混ぜることで、練香水になります。
ご自身のお好みの香りのエッセンスオイルを数滴、ワセリンに落とします。
そうすることで、保湿剤にもなりますし、ほのかに香りを付けることができます。
香りのよいハンドクリーム代わりにもなりますので、ワセリンはこのように様々なシーンで大活躍してくれます。
花粉症対策として使う
こちらは意外かもしれませんが、花粉対策にも活用することができます。
そのやり方は、ワセリンを鼻の入口に少量塗るという方法です。そうすることで、マスクなどでふせぐことができなかった花粉をキャッチし、鼻の中への侵入を未然に防ぎます。
花粉症の症状が特にひどい人は、鼻の中に塗るのも良いでしょう。
室内に入ったら、ワセリンをティッシュでふき取るか、水で洗い流すようにすると良いでしょう。
靴擦れ防止に使う
靴と皮膚が擦れて靴擦れに悩まれる人もいらっしゃることと思います。
ヒールをはいている時に靴擦れが起きてしまうと、とても億劫な気持ちになりますよね。そこで、あらかじめ皮膚にワセリンを塗ると良いでしょう。
そうすることで、靴との摩擦から守ってくれるので、靴擦れによる傷ができにくくなります。
さらに、足の指にワセリンを塗ることで、靴下とのズレによるマメや、指と指が頻繁にぶつかることによるマメができるのを防いでくれます。
ワセリンを味方によりハッピーなライフスタイルへ

ワセリンの使い方から応用編までお話させていただきました。
このように、ワセリンはお顔以外にも様々なシーンで活躍できるということをお分かりいただけたことと思います。
ぜひ、ワセリンをうまく活用して、普段の生活に取り入れてみてよりよい健やかな日々を過ごしてくださいね。