普段なにげなく使っている化粧品ですが、どんな成分が効果があるか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

コスメやスキンケア方法などはたくさんありますが、本当に自分にとって効果があるものは、正しく知識を身につけておかなければ分かりません。もちろん、スキンケアに有効な成分についてだけでなく、自身の肌質を理解することも重要です。

この記事ではスキンケアに必要な美容成分についてまとめているので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

化粧品はどれを選んだらいいの?

化粧品は沢山あるからどれを選んだらいいのか分からない。そもそも今使っている化粧品が効果あるのかよくわからないよ…

このようなお悩みを持つ方は多いでしょう。

化粧品を選ぶコツは、下記の2点です。

  • 何を基準にするかを決める
  • 「成分」に着目して選ぶ

何を基準にするかを決める

何を基準にスキンケア用品を選ぶのかは人それぞれです。

香り・デザイン・価格・テクスチャー・有名人が告知してるなど様々な理由があると思います。しかし、このままですと、一向にスキンケア用品が定まらず、お買い物の際にも時間を取られてしまいます。

また、いろいろなスキンケア用品を使うことによって、今の肌に合わない製品にあたる可能性があり、そこから肌荒れの原因につながる恐れもあるでしょう。そのため、まずは何を基準に今後のスキンケア用品を選ぶかを決めておいた方がより健やかなお肌の為に良い策となるのです。

「成分」に着目して選ぶ

ここではスキンケア用品に含まれている「成分」に着目してみましょう。

成分を選ぶ基準に取り入れることによって、今の肌のより改善したい部分にアプローチを効かせることができ、より綺麗な素肌へと近づくルーツの1つになる可能性があります。

よく配合されている美容成分5選

なんとなく聞いたことがあるようで、その成分の役割はよくわかんないという方はたくさんいらっしゃいます。

それではここからは詳しくその成分の役割などを解説していきます。意外と誤解してしまっている成分もあるかもしれません。

正しい知識を身に付けたうえでその製品を使うと更に効果アップが期待されますので、是非1つでも多く知識を身に付けてください。

セラミド

セラミドは、テレビのCMやYouTubeの広告などでよく耳にする成分だと思います。

人の肌は外側から表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分かれています。さらに一番外側にあるのは「角質層」と言われる層ですが、セラミドはこの角質層に存在しています。

セラミドは角質層の細胞間脂質の主成分で、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割をしています。お肌の潤いを保つ働きや、紫外線・外気中のほこりや塵・花粉などのアレルギー元といった外からの刺激を防御してくれるとても重要な成分になります。

このセラミドという成分が少ないと、潤いを足しても保湿ができません。どんなに潤いを取り入れても意味を成さないというので、スキンケアやエイジングケアに関してはセラミド成分は必需品になります。

プラセンタエキス

プラセンタも有名なので一度は耳にしたことがあるかと思います。

なんとなく、エイジングケア成分だというイメージがあるかと思いますが、プラセンタもオールマイティに効果が有ります。プラセンタはどうぶつの胎盤です。

ほとんどが豚由来か馬由来のもので、出産の少ない馬のプラセンタは希少で高価とされています。アミノ酸・タンパク質・糖質・脂質の3大栄養素をはじめ、ビタミンミネラル・酵素・拡散など、胎児が成長する為に必要な栄養素がたくさん含まれています。

主な効果としては、メラニンの抑制・色素沈着抑制・皮膚を柔らかくする・細胞増殖促進・抗酸化・ターンオーバーの促進になります。ターンオーバーは一般的には28日〜30日と言われているので、それが促進されることにより、肌荒れの際は治りがより早くなる期待ができます。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は真皮層内で肌の水分を保持する役割を担っており、主に「保湿」効果が期待できます。1gになんと6Lもの水分を保持する力があり、肌になる成分の中でも重要な成分の1つです。

ヒアルロン酸が十分にある皮膚は、赤ちゃんの肌のように弾力があり、もちもち肌になります。同様にホルモンバランスの調整や関節の働きを良くする働きがあるなど健康面でも優れた効果を放ちます。

ヒアルロン酸による皮膚への刺激はほとんどなく、スキンケア製品にはよく配合されている成分の一つです。コラーゲンと合わせて取り入れることによってより高い効果が期待できるため、保湿を欲心させたい方は併用すると良いでしょう。

コラーゲン

コラーゲンは肌の真皮層の7割を占める成分で、ハリや弾力を与えています。同様に、保湿と抗老化機能があります。

コラーゲンはもともと分子が大きく、肌に浸透しません。その為に、スキンケア用品には「加水分解コラーゲン」というものが使われています。

加水分解とは、より細かく“ナノ化”することによって、肌の奥まで浸透しやすくするということ。その結果肌へハリやツヤを与えてくれます。

更に、ビタミンC誘導体を併用することで、コラーゲン産生を促進することができるので、より効果を実感されたい方は併用してみると良いでしょう。

アミノ酸

化粧品に配合されているアミノ酸にはいくつかの種類が存在します。アミノ酸は、別名「天然保湿因子(てんねんほしついんし)」とも呼び、「保湿」と「バリア」機能を担うとても大切な成分です。

天然保湿因子は、単一の成分ではなく、50%程度の複数のアミノ酸で成り立っていて、他には乳酸塩、尿素やミネラルが含まれています。セラミドの成分と同じで、肌の一番外側にある角質層に存在していて、肌の保湿や防御の役目をしている天然の保温因子です。

アミノ酸が減少してしまうと、肌の水分自体が減ってしまうので、乾燥肌や敏感肌となってしまい、肌荒れなどの肌トラブルに発展してしまいます。

アミノ酸(天然保湿因子)は、ターンオーバーの低下や肌を強く叩くこと、ごしごし擦るなど誤ったスキンケア、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが要因となり減少していきます。

そのため、普段の生活も意識しながら同時にアミノ酸も肌に補充していくと良いでしょう。そうすることでキメが整い、傍のハリやつやがもたらされます。

悩み別に取り入れたい成分

では、ご自身の今の肌トラブルには特に何の成分が必要なのか挙げていきます。成分も用途によって使い分けたいもの。

肌悩みに合わせてそれにしっかりアプローチさせるためにも成分知識を深めると良いでしょう。

乾燥

乾燥肌が気になる方は、「セラミド」成分が含まれているかどうかを特に意識すると良いでしょう。

肌が乾燥している状態ですと、シワができやすい肌になってしまいます。また、潤いが少ないために肌のキメも荒くなってしまいますし、乾燥からの肌荒れにも繋がりやすいです。

そのため、まずは肌の一番外側にある角質層にしっかりとセラミドを入れると良いでしょう。同様に、セラミド成分がせっかく肌の中に入ったのに、蒸発してしまうのは勿体ないため、クリーム等でしっかり蓋をしてあげるのも忘れない様にすると良いでしょう。

更に「コラーゲン」は肌の真皮層の7割を占める成分であるため、コラーゲンが不足することで、保水力が下がり乾燥肌を招きやすくなります。そのためコラーゲンもあわせて入れることで、ハリや弾力とともに肌のうるおいを取り戻すことも期待できます。

肌荒れ

肌荒れが気になる方はプラセンタエキスが良いでしょう。

肌荒れが起きてしまうと、いくら肌に良い成分を加えたとしても、ターンオーバーが整わないと肌が生まれ変わることはありません。傷ついてかさぶたができる流れと同じことが言えますが、その時にいくら治療をしたところですぐに肌が元の状態に戻ることはないのです。

そのため、肌のターンオーバーを早くさせるプラセンタエキスがおススメです。同時にごしごし擦りすぎない、ストレスを貯めこまない、夜更かししすぎないなど生活習慣も気を付けたいところですが、スキンケアに関しては、特にこの成分を含んでいる製品を意識すると良いでしょう。

また、すぐに肌荒れの炎症を抑えて肌荒れや赤みを防ぎたい場合にお勧めの成分の一つが、「グリチルリ酸ジカリウム」です。炎症を抑える効果が高く、スキンケア以外にも頭皮ケアや歯磨き粉にも使われています。

成分表示名は「グリチルリチン酸2K」「グリチルリチン酸ジカリウム」「グリチルリチン酸ステアリル」と表示されているのでご注意を。肌を引き締め、ニキビを防ぐ効果もあります。

美白

美白ケアを目指している方は、シミやそばかすのもとになるメラニン生成のメカニズムに働きかける成分が効果的です。

その成分は「美白有効成分」と呼ばれ、厚生労働省から認められた、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ効果がある成分です。その1つが美白有効成分の中でも特に知名度の高い「ビタミンC誘導体」です。

メラニンの発生を抑制・還元する効果が有ります。予防と改善の両面から働きかけてくれるのがとても魅力的です。美白効果以外にも、皮脂抑制作用・エイジングケアにも期待できることから、様々な化粧品に配合されているとても万能な成分です。

ビタミンC誘導体の成分表にはビタミンC誘導体と表記されている訳ではないので注意が必要です。「リン酸アスコルビルMg」「アスコルビン酸」「アスコルビン酸グルコシド」などと表記されています。

美容知識を取り入れて更なる上のスキンケアへ

スキンケア用品に含まれているそれぞれの成分に関して深く知っていくことでこれからのスキンケアにも少し違った意識で取り組んでいけることかと思います。

今回の知識を活かしてこれからもずっと変わらず健やかなつるつる肌を保って行きましょう。